コラーゲンを飲んでも意味はない? 美しい肌を保つには・・・

コラーゲンは私たちの肌にとってとても重要な存在です。でも、年齢を重ねれば重ねるほどコラーゲンはどんどん減っていってしまいます。特に女性の場合、コラーゲンが不足すると肌がカサカサになり、シワまで出てしまうなど気になりますね。美しい肌を保ちたいと、必死にコラーゲン入り化粧品や栄養補助食品を使っていませんか? 台湾の浄姸(Jin Yan)美容整形医師団の医師・蔡坤原(チァイ クンユァン)氏は、「コラーゲンの合成は複雑な過程を経ていますが、体内で生成するので、生活習慣をよくすれば減少を抑制することができます」と話しています。

ということは、コラーゲン入り化粧品や健康食品、美容ドリンク剤は必要ないの?と思う方がいるかもしれませんね。実は、台湾の衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)食品薬物管理署では、飲むコラーゲンや肌に塗るコラーゲンのいずれも、実際に肌に吸収されることも再合成されることもできないとの見解を示しているのです。

長年にわたって美容整形に携わってきた蔡医師は、「経口摂取したコラーゲンは消化されて小さい分子のアミノ酸に変わります。たとえ血液を経由して顔まで到達しても、体自体が生成するコラーゲンの質がよくないため、肌を若返りさせることはできません」

「肌に塗るコラーゲンの場合、分子自体が大きいため、肌に吸収されることはできず、せいぜい皮膚表面の保湿の働きしかありません」と説明しています。

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蔡医師によると、市販の各種コラーゲン入り商品はほとんど効果はないという(浄姸医美グループ)

それでは、少しでもコラーゲンが減るのを抑えるのにどうすれば良いのでしょうか? 蔡医師のアドバイスは、実に簡単です。つまり、規則正しい生活、バランスの良い食事、紫外線対策をきちんとして、そして、普段からビタミンC、鉄分を十分に取り、抗酸化性のある食べ物を補っていれば、体内で生成されたコラーゲンの減少を抑えることができるのだそうです。

コラーゲンは肌の弾力性を保つ要素の一つですが、実際、いろんな形で私たちの皮膚、骨、軟骨、靭帯、血管壁、結合組織などの部位にも存在しています。良い生活習慣を保つことで、お肌だけではなく、骨も血管も健康になるのですね。余計なお金を使わないで健やかな毎日を今日から実践してみませんか。

 
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