[ロンドン 15日 ロイター] – 数十年ぶりの猛暑に見舞われている英国で、遺跡の存在を示す植物の生育が確認され、全土で発見につながる例が相次いでいる。考古学者らによると、鉄器時代の入植地、ローマ時代の農場、数千年前の新石器時代にさかのぼるモニュメントなどが発見されている。
この目印は「クロップマーク」と呼ばれる模様で、遺跡などが作物や草の生育状況に違いを生じさせたもので、上空から最も明確に判別される。暑さで原野が乾燥することで形成が速くなるため、今夏の猛暑は発見にとって最良の環境となっている。
公共機構ヒストリック・イングランドの担当者は、「今年は、6000年余りの幅で、数百の新たな遺跡を発見している。このように広い範囲でこれほど多くの遺跡が出てきたことにより、人々がどのように暮らし、農耕を営み、土地を管理していたかを知る上で、多くの溝が埋められている」と述べた。
考古学者らは、各遺跡の重要度を判定し、最良の保存方法を検討しているという。