[ワシントン 20日 ロイター] – トランプ米大統領は20日、ロイターのインタビューに応じ、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と再び会談する「可能性が最も高い(most likely)」と述べた。北朝鮮の非核化を巡っては、同国が具体的な措置を取ったと信じていると語った。
北朝鮮との関係について、「多くの良い事が起きている」とする一方、米中貿易摩擦を背景に中国から以前ほど支援を得られていないと不満を表明した。
トランプ氏は、北朝鮮問題に取り組んでいるのは3カ月にすぎないと主張。一方で前任者たちは30年間もこの問題に取り組んできたと指摘した。
「私が(北朝鮮の)核実験を止めた。私が(北朝鮮の)ミサイル実験を止めた。日本は感激している。次に何が起きるか。今に分かるだろう」と述べた。
金委員長との関係について「相性が良い」と指摘。「私は彼が好きで、彼も私のことが好きだ」とした上で、「その後弾道ミサイルは打ち上がっておらず、平穏な期間が長く続いている。金委員長とは非常に良好な個人的関係を築いている」と述べた。
再会談の見通しに関する質問に対しては「開催する可能性が最も高いが、コメントはしたくない」とし、時期などについては触れなかった。
米朝首脳会談前に主要核実験場を廃棄した以外に、北朝鮮が非核化に向け具体的な措置を取ったかとの質問に対し、トランプ氏は「措置を取ったと思う」と述べたが、詳細は語らなかった。
トランプ氏は、首脳会談前に北朝鮮が拘束していた米国人3人を解放したことにも言及した。
韓国大統領府は21日、トランプ氏が金委員長との再会談の可能性に言及したことについて、両社の関係改善の兆しとなり得るとの考えを示した。
金委員長と韓国の文在寅大統領は4月、休戦状態にある朝鮮戦争の正式な終結を米国と共に目指すことで合意した。
韓国政府当局者は、来月ニューヨークで開かれる国連総会が終戦を宣言する場として望ましいとしつつも、形式についてはこだわらない方針を示している。
大統領府報道官は記者団に対し、「北朝鮮と米国の関係が急速に進展し、実を結ぶことを期待する」と述べた。
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