世界大手LEDメーカーの米ルミレッズ社が、自社の機密情報を盗んだとして、広東徳豪潤達電気(ETI)を訴えていた裁判で、カリフォルニア州の上級裁判所はルミレッズ勝訴の判決を下した。
8月10日、12人の陪審員が、ETI社副社長の陳剛毅被告、CEOの王冬雷被告に対して、機密扱いの知的財産を窃盗したとして、総額6600万ドル(約73億2600万円)の損害賠償金の支払いを命じる判決を下した。
ルミレッズ社のチーフ・エンジニアだった陳被告は在職中に携帯電話や車のライト、一般照明の高性能LEDの主要技術に触れることができた。
ルミレッズは、陳被告が自社の機密情報を持ち出し、中国の競合企業であるETI社で類似製品の開発に使ったと主張している。今回の裁判に陳被告は出廷しなかった。
ETI社は深セン証券取引所に上場する企業。主な製品は小型家電 LEDシリーズ製品。
米国では、中国系社員による「技術窃取」が多発している。今年7月、アップルの中国出身の元エンジニアが自動運転車の機密データを持ち出した容疑で中国に向けて出国直前に、米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。