石造りの建物、街角のカフェ、公園のベンチの恋人…フランスの街のイメージの相場は、こんな感じかもしれませんね。一方、必ずといっていいほど見聞きするのは、道端の犬のフン。では、美しいものとキタナイものが共存するフランスの街リヨンの魅力について、在住2年の筆者がちょっとだけお話ししましょう。
フランス!イメージ通りの憧れの街並み
石でできた建物があるということは、それだけ歴史を感じさせるということ。日本は基本的に建物は木造でしたから、それだけで異国の素敵なイメージが湧くかもしれません。実際、観光で訪れる人の目を魅了するのは、そんな建物が連なった街ですよね。思わず写真を撮りたくなるのも当然です。
そのうえ、さすが観光大国、街並みを美しく彩る植栽が見事です。季節ごとにこまめに変わる草花が、歩道や車道のそばに、きちんとスペースが設けられて植わっています。そしてその色合いも、日本人の色彩感覚では、ちょっとハッとするようなものだったり。日本には日本特有の色合いや色使いがあるように、フランスならではの街を彩る素敵な植え込みも魅力的です。
フンの噂はやはり本当?下を向いて歩こう
とはいっても、やはり触れなければならないのが犬のフン。一度フランスの街に来れば、うなずかざるを得ないでしょう。フンの放置は罰金だとかいう話も聞きますが、仮に本当でも、取り締まる人がいなければ意味がないのがフランスです。紐につながずに散歩させられている犬が、ヒトがのんびり寝そべっているそばで、気持ちよく草むらで用を足して去っていくこともあります。まれに、きちんと回収している飼い主を見かけると、心の中でエライ!と叫んでしまうのは、逆にモラルの低さが当たり前ということなんですね、残念ながら。
リヨンの街の評価は、「住みやすい」!?
フランス第2の街で、多くの人が住みたいと言われるリヨンの街は、パリに比べると確かにきれいだと言えるかもしれません。でも日本の衛生状態からすれば、いただけない部分があることも事実。街の良さはそれだけで決まるものではありませんが、毎日こうだったら、日本の清潔さがありがたく感じるようになるのは確実です!