[東京 31日 ロイター] – 2019年度一般会計予算の概算要求で、国債費を除く政策経費は過去最大の78兆円台前半となる見通しとなった。複数の政府筋が明らかにした。高齢化に伴う社会保障費の伸びに加え、北朝鮮情勢への対応で防衛費がかさみ、要求総額も102兆円台後半と過去最大を更新する。
要求総額が100兆円を突破するのは5年連続。政策経費の約4割は厚生労働省の要求で、年末にかけた予算査定でいかに縮減できるかが焦点となる。来週にも発表する。
国債費も合わせた19年度の要求総額は、過去最大だった16年度の102.4兆円を数千億円規模で上回る。安倍政権はこれとは別に消費増税対策を19年度予算に計上する方針で、当初予算額として初めて100兆円を突破する可能性が出てきた。
(山口貴也)