湯円(Tang yuan)は、もち米からつくられた紅白のボールです。中には、まんじゅうのように、様々な風味のペーストが入っています。
湯円は中国の伝統的なデザートで、軽食として食べてもおいしいですし、食後のデザートにもうってつけです。もともとは祝日の食べ物だったので、祝日に家族で食べるのも、もちろん最高です。
湯円には、東城祭(12月21-22日)の日に食べる伝統があります。
東城祭は、一般的には冬至と呼ばれていて、一年のうち昼間が最も短い日のことです。
中国人にとって、冬至は「(陰陽の)陽の勝利」「暗闇の上に輝く光」を意味します。この日以降、昼間は長くなる一方で、地上は太陽のエネルギーで満たされていくのですから。
湯円をピンクまたは赤色に着色するのは、それが縁起の良い色だからです。湯円を食べれば、長生きできると信じられています。
湯円の中に詰めるペーストには、ピーナッツ、黒ゴマ、赤豆等、様々な種類があります。
伝統的な食べ方は、生姜、氷砂糖、赤豆、黒ゴマなどとともに、シロップに入れて食べます。
湯円は、もともとは年間行事の際の特別な食べ物でしたが、現在では一年を通して食べられています。
湯円は、いまや中国人が食べる最も一般的な日常食品の1つになりつつあります。