暑くないの!?日傘をささないフランス人 住みやすい(はずの)フランスの街リヨン

まだまだ暑さが続く毎日。手放せないのは日傘、という人も多いことでしょう。フランス、リヨンも夏は暑く、日差しはとてもきついのですが、なぜか日傘をさしている人は見かけません。一体なぜ!?今回はちょっとだけその謎に迫ってみましょう。

日傘っていったい何!?フランス人にとっては未知の物体

フランス語で日傘という言葉はあるのですが、一般社会に受け入れられているとは言えません。

ちょっと日差しがきついと、季節を問わずサングラスをかける人はかなりいます。なぜなら、瞳の色が薄い人たちにとって、サングラスなしでは目を開けていられないから。

ベビーカーに取り付ける日傘はよく見かけます。それなのに、大の大人が日傘をさしていると、通りすがりの人に、「雨は降っていませんよ」と言われることがあります。

日傘をさしている人を見た子どもと親の、「なぜあの人は雨が降っていないのに傘をさしているの?」「あれは日傘って言うのよ」という会話が聞こえてきたこともあります。全く見慣れないものなんですね。

日傘なんてとんでもない、かえって日光を浴びるのが気持ちがいいとさえ言う人も多くいます。まあ、どんよりとした冬の天気を考えれば、ビタミンDを作るための貴重な機会なんですね。

そもそも、フランス人にとっては、白い肌をこんがり焼くのはバカンスに行く余裕があることを示すステータス。そういう考え方なら、わざわざ日傘をさすなんて、ナンセンスですよね。肌がシワシワになろうが、シミだらけになろうが、それこそ美しいと考えているなら、日傘は無用なのです。

リヨンに日傘が現れる日は近い?

ところが、ここ数年の異常気象で、2018年かつてない猛暑がヨーロッパを襲いました。気持ちの良い暑さなら従来の考え方が通用するでしょう。でも、そうも言っていられない暑さが続くと、日傘がマストになる日も近いかもしれません。

もし夏にリヨンに行くことがあるなら、日傘をさしている人がまず見当たらないことをお忘れなく。せっかく持って行っても、日傘をさすのには勇気がいります。もっとも、猛暑の中で涼しげに日傘をさしているなら、羨望の的になるかもしれませんよ!

 

 
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