【熊本】不知火海の伝統的『うたせ船』が虹色の帆に 地元小学生のデザイン

九州本土と天草諸島にはさまれた熊本・不知火海(しらぬいかい)。内海の穏やかな波の上に浮かぶのはなんともカラフルな帆船。これは「うたせ船」といい、大きな4本のマストと前後に突き出た2本のさおに大小9つの帆が風を受け、ゆったりと進みます。

不知火海には、海の底に入れた7つの袋網でアシアカエビ、イシエビ、カニを引き上げる「うたせ網漁」という伝統の底引き漁法が残されています。この漁法は400年ほど前の瀬戸内海から始まり、明治初頭に不知火海へ伝えられたそうで、現在は観光船として運行しています。

うたせ船は本来、真っ白な帆を張っており、その優美な姿から「海の貴婦人」の異名があります。このカラフルな帆船は熊本地震後の復興を願って地元の子供たちが中心になって描いた絵を基にデザインされたそうです。

見ているだけで元気が出そうですね。

 
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