【動画ニュース】香港に逃れた地下教会信者「バチカンは中国共産党の邪悪さを知らない」

9月22日、キリスト教カトリックの総本山バチカンと中国当局が、司教任命に関する暫定合意を結びました。キリスト教の地下教会に対する弾圧が続く中、バチカンは中国当局に妥協したと、非難の声も聞こえています。最近、中国で迫害を受け、のちに香港に逃れた地下教会の信者が、「バチカンは悪魔と取引している」と批判しました。

北京の地下教会のメンバーだったことで迫害を受けていたこの男性は、2年前に香港に逃れました。今回、初めてカメラの前で、中国で受けた迫害の経歴を述べました。

カトリック教信者 夏天慶輝氏(仮名)

「虎の椅子と呼ばれる鉄の椅子に縛り付けられ、手に電気ショックを加えられた。あまりの激痛で耐えられず、私が彼らを罵ると、今度はスタンガンをここに入れられた。生殖器を電撃され、気を失った」

中国当局とバチカンが、司教任命権問題で暫定合意したことについて、「バチカンは悪魔と取引している」と指摘します。

カトリック教信者 夏天慶輝氏(仮名)

「中国共産党の邪悪な体制について、バチカンは全然わかっていない。もしバチカンがそれを認めれば、中国の地下教会は深刻なダメージを受けることになる」

カトリック教会香港教区の元司教、陳日君(ゼン・ゼッキウン)枢機卿(すうきけい)は9月26日、中国は合意を利用して地下教会を弾圧しようとしていると指摘し、信者らは合意に傷つき裏切られたと感じていると述べました。

 
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