中国人旅行客の起こした騒動に端を発した中国とスウェーデンの批判合戦は、とどまる様子を見せません。中国政府はスウェーデンのテレビ番組に対し、中国人はどこでも大小便をするなどとしたことに加え、番組中に台湾とチベットの一部地域が入っていない中国地図を使用したことに対し謝罪を求めました。これに対し同番組は9月28日、またもや火に油を注ぐ形で「回答」しました。
不適切な地図が使用されたとして番組制作者に謝罪を要求する中国政府に対し、番組で「中国の地図」が示されました。この地図では世界中の国が赤一色に塗りつぶされており、キャスターは「全世界が中国のもの」と皮肉たっぷりにコメントしました。番組責任者は、制作チームは十分に謝罪しており、改めて謝る必要はないと強調しています。
この回答は中国当局の更なる反撃を招きましたが、あるネットユーザーは「民間のテレビ局に対し政府がやっきになればなるほど、逆に世界の笑いものになる」とコメントしています。