バーゲン用の商品をバーゲン価格で売りに出す、悪しき習慣のある日本とは違って定評があるのが、フランスのソルド(バーゲン)。とはいえ、7月や1月のソルドの時期ではなくても、お買い得に買い物ができる「ブラドリー」というものがあります。今回はリヨンのブラドリーについて少しお話ししましょう。
フランスの通りにはすべて名前がついていることはよく知られています。リヨンでは、1つの通りに並んだお店がこぞって店の外にワゴンを並べて在庫一掃セールをすることがあり、それがブラドリーと呼ばれているようです。
服のお店、かばんのお店、靴のお店、下着のお店…その通りならではの顔ぶれ。いつもはなかなか手が出ないブランドのお店にもお買い得品がズラリ、自分のサイズや好みに合う服を探す人、見つけた掘り出し物を試すため店内の試着室に並ぶ人などで大にぎわいのお店もあれば、ちょっとオシャレなかばんのお店の前に申し訳程度の大きさの台を出して、限られた数の在庫商品が50%引きで並んでいることも。お土産で人気のチョコレートのお店も軒先の商品に限って10%引き!などなど、素通りするなんてもったいないのです。
ソルドとは違って各通りによって開催時期が違います。期間も、ある週の金曜日と土曜日のみ、水曜日から土曜日のみなど、まさに期間限定。年に2回あると聞いたりしますが、いろいろな通りで随時開催されているようです。
街並みはもちろん、屋外にいる親切な店員さんとのふれあいを楽しみながら、お買い得品を探せるブラドリー。今すぐリヨンを訪れることができなくても、こんな温かいショッピングができる地元のお店を探してもいいかもしれませんね。