中国の国営テレビ・中央電視台(CCTV) の女性記者がこのほど、イギリスの保守党主催の討論会で大暴れし、警察に連行され、一時拘束されました。これに対し、駐英中国大使館は声明を発表し、保守党に謝罪を求め、物議を醸しています。
会場スタッフ
「退場してください。これ以上私を攻撃するなら、警察を呼ぶ 。あなたは私を侮辱している」
CCTV記者・孔琳琳氏
「おまえにはそんな権利がない! おまえたち英国には民主なんかない! 私は記者だ。ノー 、おまえには権利がない! そんな権利はない」
9月30日、イギリス・バーミンガムで保守党人権委員会と非政府組織(NGO)「香港ウォッチ」が共同で主催した、香港の自由や法治をテーマにした集会が開かれました。会議には保守党の政治家のほか、香港の民主化運動の学生リーダーらも出席しました。
報道によると、イギリス保守党人権委員会のベネディクト・ロジャース副主席の発言中に、女性記者が突然「嘘つき」「反中国的だ」「中国を分裂させようとしている」などと怒鳴り散らしました。会議の司会者が退場を求めたところ、会場スタッフをひっぱたきました。
女性記者はその後、通報をうけて駆けつけた警官に連行。一晩拘束され、翌日に釈放されました。
イギリスの中国大使館は、「イギリスの自由民主の権利を行使したまで」と行為の正当性を主張し、主催者側に謝罪を求めました。
一方、中国人ネットユーザーからは、「このような怪物人間は中国共産党 独裁政治が作り出した特産品だ」「中共の手下は、民主国家で騒ぎ立てるのが得意だ」などの非難の声が上がっています。
米国司法省は先日、新華社通信やCCTVの米国駐在員に、「外国の代理人」として登録することを命じました。これら中国の官製メディアが、アメリカで中国政府の宣伝や情報収集をしていると判断したからです。