中国のハードウェア攻撃報道、米議員がアップルなどに説明要求

[ワシントン 9日 ロイター] – 米アップル<AAPL.O>やアマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のコンピュータシステムに中国情報機関が悪意あるチップを埋め込んだとするブルームバーグの報道を巡って、米上院商業科学運輸委員会の共和党トップであるジョン・スーン議員(委員長)は、両社およびスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI.PK>に対して、説明を求める書簡を送った。

中国の攻撃について報じたのは4日付のブルームバーグ・ビジネスウイーク。報道では、スーパー・マイクロが供給したサーバーマザーボードに中国政府が悪意あるハードウエアを組み込んだとされている。

スーン議員の書簡は3社の最高経営責任者(CEO)宛で、9日に公開された。議員は書簡で、12日までに説明会を開催するよう3社に要求。議員は「米国のハードウエア供給網が外国の勢力によって意図的に干渉されたとされる問題は深刻に受け止める必要がある」と述べた。

3社はスーン議員の書簡について現時点ではコメントしていない。ブルームバーグの報道の内容については、3社とも否定している。

また、共和党のマルコ・ルビオ上院議員と民主党のリチャード・ブルーメンソール上院議員はスーパー・マイクロのチャールズ・リアン最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡で、この報道をいつ認識したか、この件について調査を行ったか、行ったとしたらどのような方法で実施したかなどを17日までに回答するよう求めた。

ロイターが入手した書簡によると、両議員は、この報道が正しければ、中国のバックドアが敵対者や競争者がスパイ行為やサイバー攻撃を行うための足場となる可能性があると指摘した。

*内容を追加しました。

 
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