映画『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』 の完成披露上映会が10月11日、シネマート新宿で開催された。舞台挨拶には主演の矢野聖人、武田梨奈、岡本玲、藤原知之監督が登場した。
本作は、和歌山県に実在する日本唯一のクジラだけを飼育している「太地町立くじらの博物 館」を舞台に、「へこたれない。だって、夢がある」とクジラを愛する青年・鯨井太一らが博物館を盛り上げていく様子を描いた、クジラと人間の奮闘記。
矢野聖人が映画初主演を果たし、実在するクジラ博物館を支えるため、悩み挫けながらもクジラをひたむきに愛する太一の心の葛藤を見事に演じている。ヒロインには、東京の水族館からピンチヒッターとして呼ばれた白石唯役の武田梨奈。和歌山県出身の岡本玲や近藤芳正、鶴見辰吾など実力派俳優が脇を固め、物語に味わいを加えている。
藤原知之監督は「クジラたちがとても頭が良くて、感情が出るシーンでアドリブをしてくれたり、飼育員さんたちが驚いていました」と撮影について語った。この映画の中の太一のように壁にぶち当たったり、挫折した時はどうしていますか?という質問には「全部自分のせいにすることにしています。そうすると今自分が何をしたらいいか見えてくるんですよね。人のせいにしたり、環境のせいにしたりしないことでとても楽になります」とコメントした。
和歌山県でオールロケをした映画『ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。』は、10月12日より和歌山県で先行公開、11月3日よりシネ・リーブル池袋ほか全国公開される。