訪日外国人9月は5.3%減の216万人、5年8カ月ぶり前年比マイナス

[東京 16日 ロイター] – 日本政府観光局は16日、9月の訪日外国人客数が前年比5.3%減の216万人となったと発表した。前年比での減少は2013年1月以来、5年8カ月ぶり。台風21号の影響による関西空港の閉鎖や北海道胆振東部地震による新千歳空港閉鎖などによって、航空便の欠航や旅行のキャンセルが発生し、訪日外国人客数の下押しにつながった。

1─8月の累計は2130万9000人でこれまでで最も速いペースで2000万人を超えていたが、自然災害が「観光立国・ニッポン」の前に立ちはだかった形だ。

閉鎖された両空港は、訪日外国人客の約7割を占める東アジア諸国からの利用が多く、減少幅の拡大につながった。

ただ、東南アジアと英国を除く欧米豪からの訪日客数は、増加基調を維持していると政府観光局は説明している。

1-9月の累計では前年同期比10.7%増の2346万8500人となった。

(田巻一彦)

 
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