[ニューデリー 22日 ロイター] – 平松賢司駐インド大使は22日、自衛隊とインド軍が物資や役務を融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に期待感を示した。同協定はアジアで存在感を高める中国を念頭に、日印両国の防衛関係を強化する狙いがある。
インドのモディ首相は今週末に来日する予定で、安倍晋三首相との会談ではACSAが取り上げられる見通し。日印は既に、インド洋と太平洋で、米海軍も巻き込んだ海自とインド海軍による共同訓練を行っている。
平松大使は「ACSA締結に向けた公式交渉を開始したい。互いに後方支援を行うべき時がきている」と述べた。
ACSAが締結されれば、自衛隊の艦船はインドの主要海軍基地で給油などの支援を受けることが可能になる。一方、インド海軍はインド洋への進出を強める中国をけん制するため、広範囲に艦船を派遣しており、装備品の補修などのために日本の施設を利用することが可能になる。