トランプ大統領から連邦最高裁の判事に指名されたブレット・カバノー氏が、27年前に性的暴行を受けたとして大学教授のクリスティン・ブレイジー・フォード氏に告発された。
9月27日、上院司法委員会の公聴会でカバノー氏は、フォード氏の告発を「断固として全面的に否定する」と述べ、「(承認)手続きから身を引くことはしない」と断言した。
民主党についても、2016年大統領選でのトランプ氏の勝利に怒りを覚える左派による「計画的かつ組織的な政治的攻撃」として非難。カバノー氏は虚偽の告発により承認手続きが国家の恥になったと批判した。
10月6日、米議会上院本会議で賛成50票、反対48票の賛成多数で、カバノー氏は最高裁判事に承認された。
今回の公聴会では民主党と共和党の対立が際立ち、はっきりした両極化が見られた。米国社会の現在の政治局面について、在米時事政治評論家の田園氏がその原因を分析する。