中国は世界でもっとも速いスピードで富豪を生み出しています。昨年は106人が億万長者の仲間入りをし、毎週2人のスーパーリッチが生み出される計算になります。一方、長者番付からの転落も速いようです。
スイスの大手銀行UBSと会計監査大手プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が発表した富豪に関する報告書によると、昨年中国の億万長者は318人から373人に増え、世界の5分の1を占めます。そのうち、97%は1代目に富を築き上げています。一方、香港の億万長者は69人から67人に減少しています。
昨年、中国では新たに106人の億万長者が誕生しましたが、およそ半分に当たる51人がリストから転落しています。来年の番付も大幅に変わると見られます。
PwCプライベート・バンキング 沈櫻淇氏
「米中貿易戦争と株式市場の変動によって、(資産の時価総額も)変動し、来年は富の増加が影響を受ける可能性がある」
アメリカの経済誌「フォーブス」も10月25日、2018年の中国の富豪400人番付を発表しました。昨年番付に入った400人のうち、300人以上の資産額が減少し、93人が番付から転落しています。トップのアリババグループのジャック・マー会長の資産も、昨年より40億ドル目減りしています。