オーストラリアのクイーンズランド州警察は11日、イチゴに針を埋め込んだ疑いで50歳の女性を逮捕しました。この「イチゴ針挿入事件」は全オーストラリアをパニックに陥れました。
裁判所は50歳の女性容疑者の拘束を命じ、次回の出廷、聴聞まで保釈を禁じました。
今年9月から、イチゴやバナナ、リンゴなどの中に針が仕込まれていたとの通報がクイーンズランド州警察に次々と寄せられ、オーストラリア全体がパニックに陥りました。大型スーパー各社は全国の店舗からイチゴを引きあげ、産地では大量のイチゴが廃棄され、オーストラリアの果物業界が大きな打撃を被りました。
警察当局が大規模な調査を行った結果、容疑者が特定されました。警察によると容疑者は以前、イチゴ農園で責任者を務めており、警察側はこの容疑者と関連事件7件について告訴する予定です。
クイーンズランド州警察 ジョン・ワッカー警部
「この事件は私がこれまで調査した中で最も難しい案件の一つだった。みな疲れをものともせず働いてくれた。今回の調査は極めて特殊で、州全体の事件調査部門に在籍する100人あまり全員が調査に加わった」
裁判で有罪が認められた場合、容疑者には懲役10年の実刑判決が下される見通しです。