新しい仕事の初日前夜、ウォルターさんの車が突然故障してしまいました。歩いて仕事に行くほか手段がありませんでした。
4時間だけ睡眠をとると、彼は約32キロ先にある新しい職場に向かいました。早朝3時頃、警察が歩いているウォルターさんを発見。なぜ夜中にこんなところを歩いているのか、理由を聞き出します。
その話を聞いた警察は、車で送ることを提案、朝ごはんまで用意してくれました。さらに、体を休めるよう教会へ連れて行ってくれたのでした。
新しい仕事は引っ越し業者であるBellhopsです。他の警察署職員はウォルターさんを初日の仕事現場となる家、ジェニーさんとクリス・ラメイさん夫妻の家まで送ってくれました。
以来、毎日新しい仲間と休みなくせっせと働きました。
ニューオリンズ出身のウォルターさんはハリケーン・カトリーナによって家を失い、母親とアラバマ バーミングハムに移住していました。
ウォルターさんの根気強さに感動したジェニーさん、彼のストーリーをフェイスブックでシェアしました。
「真夜中の道を一人で歩いている途中 彼が何度引き返そうと思ったか想像もつきません」
その逸話に感動したBellhopsのCEOであるルーク・マークリンさんは、はるばるテネシー州からウォルターさんに会いに行きました。そしてなんと、自分の車をウォルターさんにプレゼントしたのでした。
おかげでウォルターさんがまたゆっくりと睡眠をとることができます。
ラメイさん夫妻もGoFundMeページを開設し、ウォルターさんのために8千ドルを募りました。
人々に感謝の気持ちを表したウォルターさんの言葉は多くの人々を勇気づけてくれました。
「どんな困難がやって来ても、必ず乗り越えることができる。自分で不可能を可能にすれば、不可能なんてことは一つもない。自分ができると信じれば、奇跡を起こすことができる」