中米からの移民集団が、メキシコの国境の町に次々と到着しています。18日、メキシコ北部のティフアナでは、移民キャラバンの受け入れに反対し、地元住民らが抗議デモを行いました。
メキシコ政府は、11月12日、国境の町、ティフアナとメヒカリにはおよそ6000人の移民集団が到着するだろうと予測していました。
18日、ティフアナでは、地元住民数百人が不法移民への受け入れに対し、抗議デモを行いました。掲げた横断幕には、「移民はいいが、不法移民はノー」「侵入者は要らない」などと書かれています。
ティフアナ市民 DAVID SOLANOさん
「まず、移民が問題ではなく、メキシコへの入国方法に問題がある。次に、チアパス州の移民担当が彼らを受け入れたのが問題だ。これらの移民担当者はどこ?」
数千人の移民キャラバンの到着によって、ティフアナの受け入れ施設は満杯状態になり、一部の移民希望者は野宿しています。今後、少なくとも1万人以上がティフアナへ集結する事態が予想されています。
ティフアナ市民 AFAEL DE JESUS ARMAさん
「彼らはこの国を代表する当局を攻撃している。メキシコ政府が設置したバリケードを倒した。これは容認できない」
一方、ほとんどの移民希望者は、メキシコにとどまる意思はなく、アメリカ入りを目標にしていると示しています。
ホンジュラス移民希望者 KARINA ROSALESさん
「彼らには抗議する権利がある。我々がここにいるのを好まない。でも、我々と同じで彼らはいい人だ。我々はここを通過するだけで、ここに居残るつもりはない」
アメリカとメキシコの国境では、両国とも警備体制を強化しています。ティフアナとカリフォルニア州のサンディエゴを結ぶ道路には大型バリケードや鉄条網が増設されました。
アメリカのトランプ大統領はすでに六千人の米軍を国境に派遣し、メキシコからの不法入国者による難民申請を一時的にストップしています。