[ウェリントン 4日 ロイター] – 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長によるソウル訪問について「可能性はある」と述べ、金委員長のソウル訪問は米朝関係の改善に寄与するだろうとの見解を示した。
公式訪問中のニュージーランドで記者団の質問に答えた。
文大統領は「具体的な時期は設定されていないものの、北朝鮮のトップによる初のソウル訪問になることから非常に大きな意味を持つ」と指摘。
金委員長によるソウル訪問は「朝鮮半島の非核化加速」と米朝間の「関係改善に向けた大きな進展」につながるとの見解を示した。
6月にシンガポールで行われたトランプ米大統領と金委員長の会談後、トランプ氏と文大統領は朝鮮半島の非核化に向けて取り組むことで合意したと発表したが、それ以降、具体的な時期や対策を巡ってはほとんど進展がない状況だ。
文大統領はニュージーランドのアーダーン首相と会談し、朝鮮半島の確実な非核化に向けた対策を議論した。
アーダーン首相は、電子メールの声明で「ニュージーランドの核不拡散に対する姿勢は明確であり、2019年に北朝鮮の完全で検証可能かつ不可逆的な非核化と朝鮮半島の恒久的平和の達成に向けてさらなる進展がみられることに期待する」と語った。