12月8日、SNSに投稿されたある動画が、中国や台湾でネットユーザーの怒りを買っています。
中国広東省深セン市のある派出所の所内で、男性警官が長椅子の上で、女性の体に乗って、膝で首を押さえつけています。
被害女性の友人2人が、これらを録画しました。動画を撮影した男性が台湾訛りの中国語を話していることから、台湾人ではないかと推測されています。
警官は1分間も膝で女性の首を押さえたままです。悲鳴をあげていた女性は息が苦しくなったのか、だんだん声が小さくなっていきます。友人の女性が助けようとすると、警官は大声で怒鳴り散らします。最終的に、女性の髪の毛を引っ張って、長椅子から引き摺り下ろしました。女性は床に横たわったまま、しばらく声も出せない様子です。
動画が投稿されると、多くのネットユーザーの怒りが噴出。「中国の警察は許可を持つならず者だ」と非難しています。人権のない中国で、自国民に対する警察の暴虐ぶりはすでに国内外に広く知られています。
福建省の陳情者 陸さん
「警察は手中の権力で庶民を抑圧する。怒りを覚える。人権侵害は非常に深刻だが、暴露されるのは氷山の一角。多くは知られていない。権利を守ることは難しい。彼らが上から圧力をかけるので、裁判所で立案するのも難度がある」
上海の陳情者は、警察による暴力は日常茶飯事で、死亡事件もよくあることだと話します。
上海の陳情者 程さん
「警察は言うことを聞かないとすぐ暴力を振るうし、聞いても暴力だ。死亡した人もいるが、不慮の死または自殺だと言う。警察も司法部門も皆グルだから、どこに訴えても勝てない。庶民は訴えることもできない」
被害女性と見られるネットユーザーの投稿によると、女性は8日朝、ビルの警備員とトラブルが発生し、管轄の派出所に通報。監視カメラの映像を確認したいと申し出たものの拒否されたため、意義を唱えたところ、警官に取り押さえられて膝で首と頭部を押さえつけられました。すぐに息ができなくなり、窒息死する寸前だったと述べ、その恐怖は忘れられないと訴えています。