中国、米でサイバー活動拡大 重要インフラ標的=情報当局高官

[ニューヨーク 11日 ロイター] – 米国家安全保障局の高官、ロブ・ジョイス氏は11日、中国が過去数カ月間に米国で重要インフラを標的としたサイバー活動を拡大していると指摘し、将来の攻撃に向けて用意を進めている可能性があるとの見方を示した。

ジョイス氏はサイバー分野でトランプ大統領のアドバイザーを務めた。

同氏はサイバーセキュリティーに関するウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の会合で「重要インフラに対して中国が体制を整え、最も憂慮すべき事態となるような破壊的な作戦を仕掛けようとしているのではないかとの懸念がある」と述べた。

NSAの報道官は同氏の発言について、米国のエネルギー、金融、輸送、ヘルスケアセクターに対するデジタル攻撃について語ったものだと説明した。

中国のサイバー攻撃に対する米国の批判はこれまで、スパイ行為や知的財産権侵害を中心としていた。

関係筋が明らかにしたところによると、米連邦検察当局は早ければ今週にも、「クラウドホッパー」として知られるサイバー攻撃を通じて米企業からデータを盗んだとして、中国情報当局と関係があるハッカーらを刑事訴追する見通しだ。

 
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