[サンパウロ/東京 14日 ロイター] – 日産自動車<7201.T>の前会長カルロス・ゴーン被告の代理人である娘が14日、ブラジルの裁判所の判決に従い、リオデジャネイロの高級住宅に立ち入り、文書や現金を持ち出した。
日産自は、同住宅にはゴーン被告に関する証拠がある可能性があると主張。一方、ゴーン被告の弁護団は裁判所文書で、私物を持ち出そうとしているだけだと述べた。
日産自の広報担当は発表文で「日産自の代理人は、ゴーン被告の代理人が所持品に加え、文書が入ったプラスチックフォルダーを2つ持ち出すのを確認した」と指摘。日産側が文書の中身を確認しようとして判事に許可を求めたものの拒否されたとした上で、「当該文書が個人的な性質を有するものとは到底考えられない」と述べた。
これについてゴーン被告の広報担当は、文書は過去のブラジル出張時の古い案件に関するものだとした。
日産自はまた、ゴーン被告の弁護団がリオデジャネイロの裁判所に訴えたことにより、日産自は同住居内にある3つの金庫の解錠時の立会いが禁止されたとした。ゴーン被告側によると金庫の中身は2万ドル分の現金(レアル建て)や財布などという。