中国当局は、死刑囚をドナーとする臓器移植は2015年を境に中止し、現在はすべて自由意志に基づき臓器提供が行われていると発表していますが、この4年間も中国国内の移植手術件数は年々増加しています。「法輪功迫害を追及調査する国際組織(「追査国際」)の最新調査により、中国当局が未だに法輪功学習者からの臓器強制摘出を行っていることを裏付ける、重要な証拠が見つかりました。
追査国際は10月19日から12月2日にかけて、中国の11の省と市で合計12カ所の病院を対象に電話で証拠を集めました。
調査員は法輪功迫害機関である省級の610弁公室職員の身分を名乗り、各病院に対して臓器移植が行われるまでの待ち時間を問い合わせました。
調査員「あなたの病院に行ったら、手術はいつごろ準備できそうですか?」
王医師「手術の時期は決められませんが、うちの病院には臓器がたくさんありますから」
調査員「臓器が多い?」
王医師「そうです」
調査員「1~2週間で手配できそうですか?」
王医師「それくらいですね」
法輪功迫害追査国際代表 汪志遠氏
「電話で17回問い合わせた結果、通常は1~2週間、長くても1~2カ月だった」
米国の場合、1億2000万人のドナー登録者が存在する一方で、肝臓や腎臓の移植には平均2~3年は待たなければなりません。
一方中国では、2018年の時点でドナー登録者数はわずか30万人にとどまっているにもかかわらず、数週間で肝臓や腎臓の提供を受けることができます。これは中国に巨大な地下臓器バンクが存在していることを意味しています。
法輪功迫害追査国際代表 汪志遠氏
「今回の17回の電話のうち、11人が法輪功学習者の臓器を使用していることを直接認めた。他の医師らもきっぱりとは否定せず、暗に認めた状態だった」
調査員「ドナーですが、あなた方は今、あの法輪功の、正常な状態のドナーということですか?」
上海仁済医院肝移植センター・杭化蓮主任「そうです。間違いありません」
調査員「ドナーですが、法輪功の正常で健康なドナーですよね?」
北京朝陽医院肝臓移植・郎靭主任「そうです、そうです。おっしゃる通りです」
追査国際は今回、中国の人権問題に長くかかわっている時事評論家2人を招き、調査の全ての様子を傍聴してもらいました。
時事評論家 夏小強氏
「彼ら(医師)は調査員を商売相手だと思って非常にリラックスして言いたい放題だった。『うちは大量の臓器を確保しているから、どうぞいらっしゃい』といった様子だ。法輪功学習者の臓器かどうかを尋ねた時、彼らは…そんなことは気にもかけておらず、人を人としてみなしてなかった」
時事評論家 唐靖遠氏
「非常に邪悪な行為と言ってよい内容を話しているのを自分の耳で聞いたとき、その内容はまるで彼のルーチンワークのようだった。彼が恥じている様子や、彼がこの行為を不適切だと思っている様子も感じることはできない。彼は非常に長い期間を経験してきて、すでに数も分からないくらい行ってきた。この人も、この機関も、この全体的な運営システムも、すでに感覚が麻痺した状態にある。」
追査国際は2006年から現在まで、300件あまりの録音調査結果を発表していますが、そのうち約20の省に点在する20カ所以上の病院の医師が、司法部門から提供された法輪功学習者の臓器を使用したことがあると認めています。
調査員「ではあなたのご学友から、彼らが手掛けているのは、全てこうした法輪功のものだと聞いたことはないですか?」
広西民族医院・盧国平医師「一部は法輪功のもので、一部は家族から提供されたものです」
調査員「ああ。実はわたしは今、子どものために法輪功のものを手に入れたいのです。彼に見つけてもらえそうですか?」
盧医師「必ず見つけられます」
調査員「法輪功のドナーは男ですか?女ですか?」
盧医師「どちらもいます。彼があなたの接合性に応じて選びます」
調査員「年齢は?」
盧医師「通常は30歳前後です」
調査員「あなた方のように、全て刑務所に行って選定するのですか?」
盧医師「必ず選定します」
生きた法輪功学習者からの臓器狩りが初めて告発されたのは2006年でした。それから12年もすぎましたが、中国当局はいまだに生きた法輪功学習者からの強制臓器摘出を続けており、中国の動向を注視する人々は国際社会に対し、この人道に反する罪を注視すべきだと呼びかけています。
時事評論家 唐靖遠氏
「国際社会は今、最短でこの件を正視すべきだと思っている。国際社会はこのような仕組みを必ず構築して、中国共産党を阻止しなければならない」
時事評論家 夏小強氏
「私は臓器移植を必要とする西側のすべての患者に対し、中国で臓器移植を受けないよう呼びかける。なぜならそれは、中国共産党の殺人を間接的に幇助する行為だからだ」