カナダ司法省は12月1日、アメリカの要請を受け、中国通信機器大手・ファーウェイのCFO、孟晩舟容疑者を逮捕しましたが、その後、中国当局は立て続けにカナダ人3人を拘束しました。この行動はカナダ政府への報復と見なされ、人質外交だと非難されています。
12月20日、カナダの新聞『トロント・スター』は、さらに多くのカナダ人が中国で拘束されていると報道しました。
報道では、カナダ政府関係者の話を引用し、現在中国ではおよそ200人のカナダ人が様々が原因で拘束されていると伝えました。
一方、孟晩舟事件の後に拘束されたカナダ人の人数について、カナダのグローバル連携省(Global Affairs Canada )による公式発表はまだありません。
報道はまた、中国で拘束されているカナダ国民の人数に、カナダ政府および中国在住のカナダ人とその家族は不安を感じていると伝えています。
英2大手銀行 ファーウェイとの取引見直し
アメリカをはじめとする世界各国から、セキュリティリスクが問われ排除を余儀なくされているファーウェイが、新たな危機に直面しています。
ウォール・ストリート・ジャーナルの21日の報道によると、ファーウェイが世界市場に流通するに至るまで重要な役割を果たしたHSBC(香港上海銀行)とスタンダード・チャータード銀行が、ファーウェイとの取引には高いリスクが伴うと判断し、新たな銀行サービスを提供しない方針を決めたとのことです。これによって、ファーウェイは世界の金融システムへのアクセスを制限されるリスクに直面しています。
報道によると、HSBCは昨年の時点ですでに取引方針を見直しており、スタンダード・チャータード銀行は、アメリカ司法省が対イラン制裁違反でファーウェイを調査することが方針見直しの決め手となったとのことです。
ロシア 中国産飼料の輸入を制限
中国ではアフリカ豚コレラが蔓延を続けています。ロシア当局は先日、中国からの飼料および飼料添加物の輸入制限を発表しました。
ラジオ・フリー・アジアの報道によると、ロシア連邦動植物検疫監督局は国内の各税関に12月14日から、中国からの全ての種類の飼料および飼料添加物の輸入を制限すると発表しました。
ロシアの非政府系通信社インテルファクスの17日の報道によると、当局のこの決定は中国からのアフリカ豚コレラのウイルスの流入を防ぐためだとしています。
一方、中国の東北部では今年8月にアフリカ豚コレラが発生しましたが、中国メディアはロシアから輸入した豚肉が原因であると報道しました。