中国本土で失われた伝統文化の復興を目指すアメリカ神韻芸術団は現在、6つのグループに分かれて世界各地で同時ツアーを行なっています。2019年の世界ツアーは各地で絶賛され、満員御礼が続いています。一方スペインでは、1月末にマドリードで予定していた公演が、中止になりました。現地の主催者によると、中国共産党からの圧力を受け、劇場側が一方的に公演を取り消したとのことです。
世界トップレベルを誇る神韻芸術団の世界ツアーは毎年演目を一新し、オリジナル音楽と古典舞踊で中国の伝統文化を舞台で再現します。世界各地で多くの観客を引きつけています。
神韻芸術団は、中国の神伝文化と伝統の復興を使命としています。これらの文化と伝統は、中国共産党によって根こそぎ破壊されています。
それだけでなく、メディアの報道によると、中国共産党は手を尽くして、毎年神韻芸術団の公演を妨害し、中国文化の復興を妨げています。
近日、スペインのマドリードの歌劇場「テアトロ・レアル」は技術問題を理由に、一方的に神韻の公演を取り消しました。これに対して、現地の公演主催者は、技術問題は言い訳に過ぎないと考えています。
スペイン神韻公演主催側責任者 Sandra Flores Gomez氏
「公演の取り消しは、中国大使館が劇場側に圧力をかけたからだ」
現地主催者のゴメスさんは、劇場側が提示した理由に疑問を呈します。チケットを売り出しているにも関わらず、突然公演を取り消すと知らされたことは異常だと示したうえ、当初の契約時には技術上の問題について何も言われなかったといいます。
スペイン神韻公演主催側責任者 人Sandra Flores Gomez氏
「本当に技術問題が原因であれば、もっと前に知らせが来たはずだ。また技術問題であれば、劇場側は関係者と相談し、解決方法を見つけられるはずだ」
劇場の総監督は、楽劇「ラインの黄金」が神韻公演の前後の日程で公演を控えているが、舞台の規格が神韻公演とは異なり、舞台設備を取り外す必要があるため、神韻公演を取り消すしかないと説明したそうです。
しかし、「ラインの黄金」の公演期間中には他の団体の公演も入っていますが、神韻公演以外はどれも取り消しはされていないとのことです。
テアトロ・レアルの公式サイトを覗いてみると、同劇場は中国との関係改善に手を尽くしており、最近は中国とのプログラム交換も決まったもようです。
ゴメスさんは、中国共産党は毎年、世界各地で神韻公演に対する妨害を行なっていると話します。例えば2014年、中国の高官がスペインのカタルーニャ国立劇場を訪問。その後、スペイン外務省は神韻公演を取り消すよう劇場側に圧力を加えました。2017年には、バルセロナの中国領事館がリセウ大劇場に神韻公演の取り消しを要求。しかし、劇場側が毅然とした態度で断ったため、公演は予定通り行うことができました。ですが、公演当日、中国領事館は現地の中国人10数人を雇い、劇場の前で大声で騒ぐなど妨害活動を行いました。スペインの人権派弁護士は、神韻公演を妨害したこれらの団体と個人を提訴しました。
アメリカ・ニューヨクに拠点をおく神韻芸術団は2007年から世界巡回公演を行なっていますが、ほとんど毎年中国共産党による妨害と破壊活動に遭っています。それにもかかわらず、わずか10年あまりで神韻芸術団の名は世界中に知れ渡り、毎年100以上の都市で公演を行い、各地でセンセーションを巻き起こしています。