中国では不正ワクチン事件が後を絶たず、多くの人は香港に渡って、ワクチン接種を受けています。データによると、子宮頸がん予防ワクチンHPVの接種のために香港を訪れた中国人女性は、200万人に上るそうです。最近はセレブリティご用達の病院にも、中国人が殺到しています。
週末、セレブリティご用達の病院として知られる香港の「サナトリウム・ホスピタル」に、中国本土から数百人の女性がHPVワクチンの接種のために訪れました。中には、二日間並んだ人もいるそうです。
江蘇省からの劉さん
「HPV9価の接種に来た。本土では26歳以上は打てないので」
広東省からの厳さん
「本土ではワクチンが少ないので、なかなか接種できない。私は昨日(土曜日)来て、外で長時間並んだ。整理券は500番台だった」
サナトリウム・ホスピタルでHPVワクチンの接種を受けるには、3回で6500香港ドル、日本円でおよそ92000円 かかるそうです。中国のあるサイトでは香港でのワクチン接種について詳しく解説しています。データによると、香港のHPVワクチンの価格は2014年に比べ、50%上昇しています。
香港病院薬剤師学会 崔俊明会長
「本土の人々は国内のワクチン品質の管理監督に自信を無くしている。だから香港に殺到している。サナトリウム病院の料金は実は高めだが、それでも女性たちが費用を払っている。高くても効果のないワクチンは打ちたくないということだ。ただ、来院者が多すぎると香港人の分に影響が出る可能性がある」
サナトリウム・ホスピタルによると、来院者が多いため、人員を増やしてワクチン接種に対応しているとのことです。