【動画ニュース】新たな性教育方針に保護者が憂慮 12歳以上に性転換の決定権=米カリフォルニア州

2016年、カリフォルニア州議会は、すべての公立校に対し2019年5月から新版の性教育教材の使用を強制するAB329法案を承認しました。この法案では12歳以上の子どもは両親への通知なしに避妊、堕胎、性転換を行ってもよいとされ、一部の学校と中国系住民の保護者からの反発を招いています。

中国系住民の保護者がネット上で起こした抗議活動によると、カリフォルニア州のすべての公立校で、子どもは4歳からトランスジェンダーや同性愛などについて教えられます。また12歳の子どもは自身で性転換するかどうかを選択でき、両親にそれを止める権利はないとされています。もし両親が反対した場合、逮捕される可能性もあります。

サン・ガブリエルキリスト教学校のジョエル・スタッガース校長は、まだこの社会を学び、知る段階にある子どもが、将来の人生に影響を及ぼす決定を12歳で行うのは早すぎると考えています。

サン・ガブリエルキリスト教学校 ジョエル・スタッガース校長
「こんなに幼い子どもを世界は惑わして、子どもたちにこのような決定をさせようとしている。子どもたちは若すぎて、その責任を負うべきではないと思う。子どもたちをそうした位置に据えてこうした圧力にさらさないでほしい。だから子どもたちのことを考えると、私はとても失望している」

これが強制的な規定であることについてスタッガース校長は、私立学校にはこれを受け入れない権利も、教材を自由に決定する権利もあると強調します。

サン・ガブリエルキリスト教学校 ジョエル・スタッガース校長
「私立学校として、私たちは子どもたちにふさわしいと思うものを教える自由がある。だから公立校が守るべき規則を私たちが守る必要はない」

スタッガース校長は、こうした規則が制定されたことで、学校は極めて悪い影響を受け、多くの難題を突き付けられることになると率直に語っています。

サン・ガブリエルキリスト教学校 ジョエル・スタッガース校長
「私たちが歴史の教科書を選定する際に目にするカリフォルニア州の教科書は、ほとんどが見るに堪えないものだ。教科書の執筆者は法規に合致させるため、不正確な情報をちりばめ、彼らが強化したいと考えている理念をも教科書に込めている。しかし残念ながら私たちは一部の内容を評価していないし、それらが真実であるとも考えていない。そのため、当校の教材選択は影響を被っているし、学校の理念と価値観に沿った社会学と歴史の教材を州外から探して来ざるを得ない」

スタッガース校長は、親は子どもに教育を受けさせ、指導する権利を持っており、その権利を奪ってはならないと考えています。

サン・ガブリエルキリスト教学校 ジョエル・スタッガース校長
「子どもたちは好奇心に満ちており、日々何かを見聞きしている。だから保護者には、子どもたちがこうしたことを理解できるようにサポートする義務がある」「私は保護者達に、自身の価値観と考え方に沿った学校を選ぶよう勧めている」

スタッガース校長は、こうしたテーマを避けて通れないならば、保護者は子どもたちの抱える問題に対し、逃げずに真正面から答えるように努めるべきだと提案しています。

 
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