3月30日、中国人の女がフロリダ州にあるトランプ大統領の別荘「マー・ア・ラゴ」に不法侵入し、アメリカ合衆国シークレットサービスに逮捕されました。この件に関して、FBIがスパイ容疑で調査を展開しています。
3月30日の午後、中国籍の張玉靜(ユージン・チャン)が嘘をついて、トランプ大統領の別荘マー・ア・ラゴの敷地内に入りました。
米司法省によると、女性は当時パスポート2通、携帯電話4台、ノートパソコン、さらに悪質なマルウェア入りのUSBメモリーを持っていたとのことです。
マー・ア・ラゴに入る時、女性は警備スタッフに自分はクラブの会員で、敷地内のプールを使いたいと伝えたそうです。
敷地内に入り、別のスタッフに止められると、「ウィーチャットで知り合ったチャールズ・リーという男から、イベントに参加し、米大統領の家族と米中経済関係の話をするように言われた」と理由を変えました。
張玉靜(ユージン・チャン)は、FBI捜査官に虚偽の説明をし、立ち入り禁止区域に勝手に入ったとして逮捕・起訴され、4月8日に出廷することになっています。
事件の報告を受けたトランプ大統領は、問題に気づいたスタッフを讃えました。
トランプ米大統領
「全てが管理下にあるので、全く心配していない。これは偶然起きた事件で、フロントスタッフは良い仕事をした。特に女性スタッフは素晴らしい」
FBIはこの事件に関して、全面的な防諜捜査を行なっています。
トランプ米大統領
「シークレットサービスが彼女を逮捕したので、後々彼女の経歴を知るでしょう。彼女がなぜ侵入したかに関わらず、彼女は今、相応の結果を受けています。今回のシークレットサービスの動きには満足させられました。私が就任したその日から彼らはとても素晴らしい。
彼女がどこから来た誰のか、そのうちわかるだろう。スタッフは彼女を捉えることができた。彼女がどんな目的で侵入したにせよ、相応の結果を味わっている。シークレットサービスはよく頑張った。私の就任初日からずっと頑張っている」
罪が成立した場合、張玉靜は最高で6年の禁固刑、さらに35万ドルの罰金を科せられることになります。