ホワイトハウスでトランプ大統領の首席戦略官兼上級顧問を務めたスティーブ・バノン氏は近日、新唐人テレビのインタビューを受けた際に、中国当局は自国民を奴隷化することで経済発展を遂げたが、トランプ政権は貿易戦争を通してこれらのことを変えつつあると述べました。
スティーブ・バノン氏
「世界中の自由な人々は、中国共産党の極端な独裁政権下で生活したいと思う人は誰もいない」
スティーブ・バノン氏は4月9日、ワシントンDCで開かれた「現在の危機に関する委員会:中国(Committee on the Present Danger)」のイベントに参加しました。
バノン氏は、世界の5Gネットワークセキュリティに対し挑戦を続けるファーウェイを含む中国共産党による脅威について、再度警告を発しました。
スティーブ・バノン氏
「ファーウェイはPLA(人民解放軍)と関係あるとか、PLAのパートナーであるとかではなく、ファーウェイは人民解放軍そのものである。
「5Gはデータの世界を理想の国に変え、武器化することができる。彼ら(中共とファーウェイ)は5Gを武器にしようとしている」
バノン氏は、中国共産党は野心に燃えており、2025年には世界トップの経済大国、製造強国、貿易大国になることを目標に掲げており、ハイテク重要分野のトップになることを目指していると警告します。同時に一帯一路構想を通じてユーラシア大陸で最強の海軍力と陸軍力となり、さらに海陸の覇権を通じて、ヨーロッパと東アジア間の貿易を制御することを計画していると警告しています。
その時になると、世界は経済的圧力のもとで、中国共産党の「国内では自国民を抑圧し、対外的には拡張を続ける」統治モデルに屈するのではないかと危惧されています。
バノン氏はまた、中国経済が急速な発展を遂げた原因の一つは、アメリカの一部の企業が中国共産党の自国民に対する迫害や奴隷労働を無視して中国と取引を続けているからだと指摘しました。このことは西側社会の雇用にも影響を与えていると指摘しました。
スティーブ・バノン氏
「中国共産党の経済奴隷によって、西側の失業がもたらされた。中共は民衆に負担を押し付け、民衆を奴隷化したが、これは不公平だ。トランプ氏が貿易戦争を通じてしようとしているのは、中国の根本的な改革だと思う」
バノン氏は、経済分野の変革は最終的に他の分野へも変革をもたらすと述べます。
スティーブ・バノン氏
「まずは経済から変革する。こうすることで、中国はもっと世界の経済システムに歩調を合わせ、自由市場経済の資本主義に適応し、それから信仰や言論の自由を開放する。これは第一歩で、ある程度自由になる」
バノン氏は、アメリカはかつて旧ソ連を牽制したように、今の中国共産党をも牽制しなければならないと述べます。同時に、中国の人々も覚醒しなければならないと述べます。
スティーブ・バノン氏
「旧ソ連が崩壊したのは西側からの圧力があったからだ。それから奴隷化されていた東欧とロシアの人々が立ち上がってその政権を倒した。共産主義独裁政権による中国人の奴隷化は、今現在起きていることで、彼らは中国人を奴隷にしている。中共を倒すためには中国人が立ち上がらねばならない」
バノン氏は、中国に人権と法治が訪れてこそ、中国人の知恵と才能が十分に発揮できると考えています。
スティーブ・バノン氏
「法治を有し、言論の自由、信仰の自由を有した時、中国の人民にできないことはないだろう」