香港では4月27日と28日に、法輪功学習者による大型イベントが予定されていましたが、海外の学習者らが香港の空港で入国を拒否されました。台湾からは33人が強制送還されました。台湾行政院の大陸委員会は香港政府に説明を求めています。
香港でのイベント参加を予定していた台湾の法輪功学習者33人が強制送還されたことを受け、台湾の法輪大法学会は香港政府を強く譴責しました。
台湾法輪大法学会 張錦華理事長
「法輪功学習者だけが制限を受けていると考えないでほしい。法を守らない人権を迫害する政府の場合、その魔の手はいつでも他の人に伸びうる。香港政府のこのような行為は、中共から命令を受けた可能性がある。香港政府は国際社会から認められたければ、必ず法治を遵守し、信仰や言論の自由を尊重しなければならない。さもないと、国際社会から信用されなくなる」
今回、香港政府は事前に台湾から香港に向かった法輪功学習者のリストを入手していて、乗客の中から法輪功学習者だけを遮りました。これに対し、大陸委員会は関連機関に問い合わせると示すと同時に、遺憾を示しました。
中華民国行政院大陸委員会報道官 邱垂正氏
「我々大陸委員会は理解できないし、遺憾に思う。合法的な入国書類を持っている台湾人に対し、香港政府は優しく接するべきである。言論の自由、信教の自由といった基本的な人権は尊重されるべきだ」
台湾人が香港政府により入国を拒否され、小部屋に入れられたり、強制送還されたりするのは今回が初めてではありません。政治家や民主活動家、各領域の学者、ひまわり学生運動のリーダーや作家なども香港政府のブラックリストに乗っています。
台湾の法輪功学習者が受けた最大規模の強制送還は、2007年7月にありました。当時、およそ500人の台湾籍法輪功学習者が入国を拒否された上、暴力的に強制送還されました。ほかにも数百人がビザの発給を拒否され、およそ1000人が影響を受けました。