近くの公園にストロベリーキャンドルが咲いていました。花房がイチゴやろうそくの炎に似ていることが名前の由来で、和名は紅花詰草(ベニバナツメクサ)。原産地は南ヨーロッパから西アジアで日本には明治時代に牧草として入ってきたそうです。
育てやすさと美しい色合いから園芸家に人気のある草花ですが、ストロベリーキャンドルにはもう一つの顔があります。マメ科植物特有の根粒菌が根に生息することで窒素成分を合成することができるのです。レンゲ草と同様に、土壌を豊かにする緑肥として利用されています。春、畑一面に赤い絨毯を敷いたかのような鮮やかな情景も素晴らしいのですが、無農薬農業にも一役買っています。
文・写真:宮本