天安門事件30周年を迎え、18日、台湾大学では記念シンポジウムが開催され、台湾、香港、米国などから複数の専門家や学者が参加しました。天安門事件の学生リーダーで、現在台湾在住の民主運動家王丹(おう・たん)さんは、世界の華人が一丸となって、邪悪な中国共産党に立ち向かうよう呼びかけました。
民主運動家 王丹氏
「香港、台湾、ウイグル、中国本土の民主主義を支持する人々が、一丸となって共同目標を持つ陣営を形成し、台頭しつつあるこの邪悪な力に立ち向かうべきだ」
華人社会に向けて、民主主義の理念を伝播する非営利団体「華人民主書院」の主催で、18日、天安門事件30周年記念シンポジウムが台湾大学で開催されました。天安門事件の学生リーダーの一人、王丹さんは、記者会見において、世界の民主主義を支持する華人に団結を呼びかけました。さらに、中国共産党は華人社会に魔の手を伸ばしているだけでなく、西側社会を蚕食(さんしょく)しつつあると指摘します。
民主運動家 王丹氏
「現在、中共の西側社会に対する最大の脅威は、文明と文化の問題だと考えている。中共リード下の政権は全世界の文明、民主主義体制に対する最大の脅威であり、文化の面から民主主義の根を抜こうとしている」
米国の政治・社会学者のラリー・ダイアモンドさんは、中国共産党に金銭で買収された西側の政治家に砲火を浴びせました。
米国政治・社会学者 ラリー・ダイアモンド氏
「これらの人々は恥を知るべきだ。中国のために協議を行い、それから中国企業と毎年70万ドルのコンサルティング契約を結んでいる。何てことだ」
ダイアモンド氏は、中国共産党はシャープパワー(Sharp Power)を使って世界の民主主義社会を脅かし、メディアや政治家を買収する方法で、民主主義国家を侵略している指摘します。各国政府は、政治家が中国共産党から賄賂を受け取るのを法律で規制すべきだと呼びかけています。