6月17日、雨傘運動の学生リーダー、黃之鋒(ジョシュア・ウォン)さんが、2か月の刑期を終えて出所しましたが、早速、「逃亡犯条例」改正案の撤回を求めるデモに身を投じました。インタビューの際、キャリー・ラム行政長官は必ず退陣しなければならないと述べました。
香港の民主派政党「香港衆志」の秘書長を務める黃さんは、2014年に雨傘運動に参加したことで有罪判決を受け、2か月間収監されていました。17日に刑期を終えて出所すると、早速デモに参加しました。香港政府には、12日のデモを暴動扱いしたことを撤回するよう求めると同時に、デモ参加者の逮捕をやめることと、行政長官の退陣を求めました。
民主派政党「香港衆志」秘書長 黃之鋒氏
「刑務所内から生放送で林鄭(長官)が泣くのを見た。彼女は涙を流したが、香港市民は金鐘で血を流していた。彼女に行政長官の資格はもうない。過失も認め、辞任すべきだ」
出所後すぐ抗議活動に身を投じた黄さんは、雨傘運動から5年後、金鐘(アドミラリティ)の夏愨道(ハーコート・ロード)が再び占拠されるとは思わなかったと述べ、これまでの2回の大規模デモに参加できなかったことを遺憾に思うと示しました。その一方で、100万人規模のデモは今後も続くだろうと述べました。
民主派政党「香港衆志」秘書長 黃之鋒氏
「ここで香港市民に心から感謝したい。雨傘運動の低潮を経験した後、香港人は強権の前でも頭を下げない姿を世界に見せつけた」
黄さんは、今日の香港は明日の台湾の姿であると指摘し、台湾の人々も香港人と共に、中国共産党に立ち向かってほしいと呼びかけました。
民主派政党「香港衆志」秘書長 黃之鋒氏
「香港の条例反対を支持してくれた台湾の全ての人々に感謝したい」
キャリー・ラム行政長官は18日、政府本部で記者会見を行い、逃亡犯条例の改正をめぐり「社会の分裂」を引き起こしたとして、市民に謝罪しました。一方、2022年までの残り任期も政権運営に尽力すると述べ、辞任の考えがないことを明確にしました。