大阪でのG20サミットを直前に控え、6月26日、香港では千人以上の市民がG20メンバー国の領事館に陳情書を提出し、サミットで香港の逃亡犯条例改正問題を議題にし、中国共産党当局に圧力を加えるよう求めました。
26日午前9時、千人以上の香港市民が香港中心部のチャターガーデンに集合しました。手製の各種パネルを掲げ、香港にある各国の総領事館を目指し、静かに行進しました。最初に駐香港アメリカ総領事館を訪れ、代表者が英語で陳情書を読み上げた後、領事館の職員に手渡しました。
次は欧州連合代表部と英国総領事館を訪れ、英国総領事館では副領事が陳情書を受け取りました。
その後は3つのグループに分かれ、各国の領事館を訪れ、陳情書を提出しました。
活動の発起人の一人、ベンタス・ラウさんは、この活動におよそ千五百人が参加し、感無量であると述べました。
デモ発起人 ベンタス・ラウさん
「周知の通り、6月28日に日本の大阪でG20サミットが開かれるが、重要な転換点になると信じている。目下の国際情勢の下、各国首脳は習近平氏に圧力をかける議題が必ずあると信じたい。香港の問題は目下国際社会が注目している議題だ」
「逃亡犯条例」改正案をめぐり、林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は15日、審議停止を表明したものの、市民は完全撤回を要求しています。さらに警官隊がゴム弾や催涙ガスを発射したことへの調査も求めています。