【動画ニュース】香港で再び大規模デモ「中国本土にも真相を届ける」

香港で6月から続いている、容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモは、7月7日、観光客で賑わう九龍(クーロン)半島で行われました。これまでのデモとは違い、今回は香港の情勢を中国本土からの旅行者に知らせる目的で行われ、23万人が参加しました。デモには中国本土からの旅行者も参加し、平和的なデモを体験しました。

「逃亡犯条例」改正案への反対デモは、ネットでの呼びかけで今日は九龍で行われています。大陸からの旅行者に香港人の平和的なデモを示すためです。

中国本土からの旅行客 胡さん
「このデモは確かにマナーが良い。暴動などもない」

黒い服を着た23万人の香港市民が、平和的で理性的かつ優雅な方法でデモ行進しました。政府に対する5つの要求のほか、中国本土の民衆にも団結して共産党に立ち向かうよう呼びかけました。

香港市民 NATHANさん
「最近、武漢でも大規模な数万人のデモがあった。地元のゴミ焼却施設の建設に反対する抗議活動で、警察の暴力的な鎮圧に遭ったが、いつものように情報が封鎖されている。独裁政権の統治下では、香港も中国の無数の都市も、同じように中共の鎮圧を受ける。我々は自分を孤立させないで、団結して、暴政に立ち向かうべきだ」

香港市民 妮可さん
「共産党はファイアウォールで全てのメディアを封鎖し、米中貿易協議でも嘘を言っている。利益が損なわれるのを恐れ、必死に統治を守ろうとしている。だから共産党は恐れている。我々が直面しているこの全体主義政権は最も邪悪な政権だ。将来我々が何を勝ち取れるかわからないが、後悔はしない。必ず続けていく」

参加者が主催者の予想をはるかに上回ったため、出発時間を繰り上げ、午後3時半に先頭が出発しました。九龍半島繁華街の尖沙咀(チムサーチョイ)にあるソールズベリー芸術広場から出発し、広東道(カントンロード)を経由し、香港と中国本土を結ぶ高速鉄道の「西九龍駅」に向かいました。沿道には大量の警察が導入され、高速鉄道会社は当日の乗車券の販売を停止しました。

香港支聯会主席 何俊仁氏
「昔のように、大陸と香港を完全隔離しない限り、香港の真相は必ず本土に伝わり、人々の耳に入る」

主催団体は、香港政府が市民の要求に答えない限り抗議は続き、さらにはいたるところで行うと強調しました。14日にもデモが行われる予定です。

 
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