北京で先日開催された2019年百度(バイドゥ)開発者会議で、百度の李彦宏(り げんこう)代表取締役兼CEOが講演中に、突然頭から水を浴びせられる事態が発生しました。
7月3日午前、百度の創始者でもある李彦宏代表取締役兼CEOが講演を行っている最中に、黒い服を着た男性が舞台に上がると、ペットボトル入りのミネラルウォーターを李彦宏氏の頭から浴びせました。
男性は直ちにその場で警備員に取り押さえられました。ネットユーザーは、この男性のウェイボーアカウントが「直男上樹」であることを突き止め、ウェイボーには男性が水をかける様子が何度も投稿されました。一方、男性がなぜこうした行為に及んだのかについては言及していません。
この事件と関連の動画はネット上で即座に話題になり、ネットユーザーが百度の公告競争価格に対する不満の声を挙げたことから、新たに議論が沸き起こりました。
あるネットユーザーは、「百度はこれまでくだらないことをどれほどやったか。水をかけたのはよかった!水資源を少し無駄にはしてしまったが」と投稿しています。別のユーザーは「すっきりした!!!百度はマジでうざい!!!」と投稿しています。
インターネットの自由の観察者 古河氏
「百度は(グーグルを)コピーするやり方を使ってグーグルを追い出した。コピーが終わってからは、百度は自身のニーズに基づいて検索エンジンを修正し、検索結果が完全に彼らのニーズに応じて表示されるようにした。そして多くのフェイク情報、詐欺情報を流した。(百度の偽情報を信じて効果のないがん治療を受け死亡した)魏則西さんの事件もその結果の一つだ」
上海市民 胡建国さん
「百度を形容する言葉がまったくない。本当に汚い。非常に理不尽だ。百度で何かを検索しようとしてクリックすると、大量の広告や低俗な情報が強制的に表示される。これ以上耐えられない」
インターネットの自由を観察している古河(こが)氏は、「百度は長い間中国を制覇しているが、多くの民衆は百度の本質を見抜いている。李彦宏が水をかけられたのは理解できる」と語っています。
インターネットの自由の観察者 古河氏
「百度に対する嫌悪感がますます高まっている。ネット封鎖を突破できる一部の人は、百度を使わずにグーグルを使うが、それができない人はなすすべがない。こうした状況で、百度のCEOに対するうっぷんが極度に高まった。だから彼に水をかけた行為には、許すべき事情がある」
あるツイッターユーザーは、「百度はマルチ商法や詐欺を広めることに精を出している。一方人権擁護に関する文章はすべてブロックされる。結果、中国人には長年にわたり正確な情報源がなく、客観的な分析能力を培うことができない」と語っています。別のユーザーは、百度は共産党の宣伝プラットフォームだと指摘しています。