トランプ米大統領のツイッター投稿をめぐり、民主党の急進左派議員らが人種差別であると非難しました。いっぽう、共和党の議員らは16日の記者会見で、民主党の急進左派とトランプ大統領との問題は、社会主義と自由の戦いであると述べました。
トランプ大統領は14日のツイッターで、トランプ政権に対して不実で攻撃的な極左言論を繰り返す民主党の女性議員オカシオ=コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)氏、イルハン・オマル(Ilhan Omar)氏、ラシダ・トレイブ(Rashida Tlaib)氏、アヤナ・プレスリー(Ayanna Pressley)氏を念頭に、「アメリカが嫌いで不満があるなら、国に帰ってはどうか」と述べました。
これに対し、女性議員四人は15日、記者会見を開き、トランプ大統領は人種差別的攻撃をしていると非難し、さらには弾劾すべきだと主張しました。
エリザベス・チェイニー下院議員
「これらの社会主義同僚に対する我々の反対は、彼らの性別、宗教、人種とは無関係だ。政策の内容と関係があるだけだ」
共和党のチェイニー下院議員は、トランプ政権と共和党が民主党の急進左派に反対するのは、彼らの政策が間違っており、アメリカを破滅に追いやる危険性があるからだと強調しました。
エリザベス・チェイニー下院議員
「彼らは社会主義理論を米国民に押し付けようとしているときから、間違っている。彼らは米国民の権利を奪い政府に渡そうとしている時から、間違っている。彼らは『アメリカ・ファースト』の宗旨を非難している時から、間違っている。これはかつてない偉大で優秀な国であることを彼らは認識できていないからだ」
また、共和党のケビン・マッカーシー(Kevin McCarthy)下院議員も、民主党の左派議員とトランプ政権の問題は、社会主義と自由の戦いであると述べました。
ケビン・マッカーシー下院議員
「これはイデオロギーの問題であり、社会主義と自由の対決だ。明らかなのは弁論はすでに始まり、昨日彼女らの記者会見を聞いた時に分かったが、彼女たちが最も強調していたのは弾劾だった」
共和党のミッチ・マコーネル(Mitch McConnell)上院議員は、記者会見で「トランプ大統領は人種差別者なのか」と聞かれた際、大統領は人種差別者ではないとはっきり答えました。
ミッチ・マコーネル上院議員
「大統領は人種差別者ではない。これらの全ての論調は国家に良くない。しかし異なるイデオロギーの観点からきており、これがポイントだ。一部分だけを取り出すのは、間違っていると思う」
トランプ大統領は16日、再度ツイッターにおいて、この女性議員四人組が嫌っているのは議会で制定した法律をトランプ大統領が厳しく執行していることであると指摘しました。
また、自身の投稿には人種差別的な内容はかけらもないと述べ、共和党員に対しては、民主党の罠に落ちないよう呼びかけ、民主党の女性議員四人組の虚言こそが非難決議されるべきだと述べました。