【動画ニュース】清華大学が外国人学生の入学試験を免除 「十年の受験生活が国籍に負ける」

中国の名門大学、清華大学がこのほど、外国人学生に対する筆記試験を免除し、書類審査のみで同大学に入学できるとする最新の外国人学生募集要項を発表しました。今回の大学の措置を受け、「十年間の受験生活が、国籍に負ける」と憤る声が挙がっています。

清華大学は公式サイトで、外国人学生に対する筆記試験を免除するとする『2020外国人学生(学部生)募集要項』を発表しました。これにより同大学への入学を希望する外国人学生は、公式サイトで入学申請と必要な証明書類を提出し、書類審査を通過すれば直接面接に進むことができるほか、いわゆる「特別優秀申請者」については面接が免除される場合もあります。

この発表を受け、中国国内からは「十年間の受験生活が国籍に負ける」との声が挙がっています。あるネットユーザーは「清華大学の外国人学生募集要項を見て、条件の緩和に激怒した。国内の学生は大学に入学するため十年間も厳しい受験生活を送っているのに、外国人学生は外国人であるというだけで国内の名門重点大学に入学できる」と今回の措置に不満をもらしています。

あるメディアは、中国人が大金を投じて外国に移住するのは、子供を清華大学に楽に入学させるためだと報じています。清華大学以外にも厦門(アモイ)大学、中国人民大学、中国伝媒大学といった名門大学が外国人学生に広く門戸を開いて「審査制」を採用しています。
外国人学生は入学試験で優遇されるほか、満額の奨学金や生活費の補助も受けることができ、寮生活においても中国人大学生が6~8人部屋で生活する一方で、外国人学生には個室か二人部屋を与えられます。

中国のインターネット作家 荆楚氏
「国内のあれほど多くの貧困学生を放置して、国外に金をばらまいていることを、私も非常に腹立たしく感じている。アフリカ留学生一人につき、毎年約5万元(約75万円)もの補助金が使われている。共産党政権はもはや完全に人民の敵だ。ネット上に罵声が飛んでいる」

あるネットユーザーは、「外国人は無試験で清華大学に入学でき、山東大学では留学生一人につき女子学生3人が斡旋され、外国人の地位を中国人よりも高めている。これこそが正真正銘の『中国侮辱行為』ではないのか。中国人の感情を傷つけ、中国人の姿を侮辱している」と指摘しています。

上海在住 胡建国氏
「中国には70万人のアフリカ人がいるが、彼らがもうすぐ戻ってくるため多くの人が心配している。アフリカではエボラウイルスが流行しているからだ。中央政府のこうしたやり方は、庶民の命を全く顧みておらず、そもそも中国人を人とみなしてはいない。『中国侮辱行為』とはまさにこのような人たちのことだ。外国人学生一人に女子学生三人をあっせんしている大学は、女子学生を人とみなさず、売春婦と同じに扱っている」

上海在住の胡建国(こ・けんこく)さんは、「中国政府は外国に大金をばらまき、人民の命は顧みないくせに、党を愛さなければならないと庶民を教育している。今、多くの人が覚醒している。インターネットでこうした情報が広まって、より多くの中国人に目を覚ましてほしい」と語っています。

 
関連記事