英ロンドンの独立民衆法廷は1年の調査を経て、6月17日、中国では臓器狩りがいまだに続いており、中国共産党は人道に反する罪を犯していると裁定しました。SMGネットワーク(中国における臓器移植を考える会)は8月9日、民衆法廷で証言を行なったウイグル人の元外科医エンヴァ―・トフティ氏とカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏を招き、「全国地方議員の会」を開きました。会議では中国における臓器狩りの現状を紹介し、各国で中国共産党に対し圧力をかけるよう呼びかけました。
ウイグル人元外科医 エンヴァ―・トフティ氏
「多くの人に聞かれる。医者は人命を救うための職業なのに、中国という国ではなぜ医者が殺人に加担するのか。それは可能なのかと聞かれるので、私が証言をしている」
ウイグル人の元外科医、エンヴァ―・トフティさんは、かつて上司の指示で死刑囚から臓器を摘出したことがあります。トフティさんは、中国共産党による長期にわたる独裁体制の下で、医師が上司の命令に従い臓器狩りに加担するのは珍しくないと指摘します。さらに、手術を重ねるうちに、感覚が麻痺し、殺人を犯していることすら忘れてしまうといいます。
ウイグル人元外科医 エンヴァ―・トフティ氏
「彼らは医学論文に堂々と書いてある。『ドナーを手術室に運び、全身麻酔と気管挿管を行う』つまり、ドナーは生きた人ということだ。これが腎臓移植であれば、問題はない。腎臓は一つ売って、お金をもらってから家に帰れるからだ。しかし、あの医学論文には心肺同時移植をしたと書いてある。心臓と肺は一つずつしかない」
「あまりにも多く行うと、自分の犯罪行為を隠すことすら忘れてしまう。手術室での殺人を公に認めてしまっている」
カナダの人権弁護士デ-ビッド・マタス氏は、中国の臓器狩りには医療部門のほかに、警察部門や検察部門も関わっており、これは大規模のジェノサイドであると指摘します。そのシステムは非常に膨大かつ複雑で、中国でもほとんど知られていないと述べます。
カナダの人権弁護士 デ-ビッド・マタス氏
「1人目が法輪功の囚人を選び、2人目が採血。3人目が各種薬物や麻酔を注射し、4人目は臓器を摘出する。5人目が臓器を保管し、6人目が患者に臓器を移植する。通常これらは全部異なる場所で行われ、これらの過程に全て関わり、証明できる人はいない」
また、現在香港で続いている「逃亡犯条例」改正案に反対するデモも、実質上はこのジェノサイドの拡大を阻止していると指摘します。
カナダの人権弁護士 デ-ビッド・マタス氏
「中共が彼らのシステムを香港や台湾に持ち込むと、香港と台湾の全ての法輪功学習者が危険に晒される。香港と台湾の法輪功学習者の数は膨大だ。香港と台湾の法輪功学習者も臓器狩りの対象になりかねない」