逃亡犯条例改正案をめぐり香港では抗議が続いていますが、海外でも声援活動が各地で行われています。16日と17日だけでも、世界の33都市で声援活動を行い、国際社会に香港への関心を呼びかけました。フランス・パリでは17日、声援集会が開かれ、18日のデモにエールを送りました。
記者
「香港の逃亡犯条例改正案に反対するデモは2か月以上続き、香港市民は政府に5つの要求への応えを求めている。本日パリのサン・ミシェルで集会が開かれ、参加者たちはパネルを持って、シュプレヒコールをあげている。しかし、中国国旗を掲げたグループも集まっている」
17日午後6時にパリのサン・ミシェルで集会が開かれました。パリ在住の香港人、台湾人の留学生や会社員などが集まり、香港政府に市民が掲げている5つの要求に応えるよう呼びかけました。
パリ在住香港人 霍さん
「我々は5つの要求を諦めない。香港政府はあまりにもひどい。しかもますます非人道的になっている。多くの基本的なこと、一国二制度の下で我々がもともと有していたものさえ、2047年まで保持できない。これは最も納得の行かないことであり、人々を失望させている」
パリ在住台湾人 何さん
「台湾でも多くのデモのチャンスがある。集会とデモの自由があるからだ。しかし今の香港では明らかにその自由がなくなっている。彼らはこの最も基本的な集会の権利を勝ち取ろうとしている。台湾はもちろん支持する。
香港の民主化を支持する一部中国人も、香港人にエールを送りました。
天安門事件で亡命した王龍蒙さん
「正義のために、自由と平等のために、我々は道義の側、つまり香港人側に立つ」
パリ在住の中国人
「1997年に香港が中国に返還された時、中国政府は一国二制度と普通選挙を約束した。だから彼らの要求は正当である」
集会が始まってまもなく、親中派中国人のグループが中国国旗を掲げ、中国国歌を歌いながら集会現場に突入しました。
パリ在住の芸術家 王さん
「中国共産党の長年の奴隷化教育と愚民政策のせいで、このような頭のおかしい人が多く作り出された。意外なのは彼らがパリでこれほど猖獗であり、民主主義社会で生活しながら、独裁政権を擁護するとは実にに哀れなことだ」