8月17日、香港市民を支持し、香港警察の暴力を非難する集会やデモが世界各国で行われました。カナダ・トロントではデモ行進が予定されていましたが、中国人留学生数百人の妨害に遭い、出発できませんでした。現場からの報道をご覧ください。
新唐人記者
私の両サイド、こちらは香港市民を支持するカナダ人で、こちらは中国本土と香港警察を支持する中国人留学生です。現場で双方は激しく対峙しています。
17日午後、カナダ人数百人がトロント旧市役所の前に集まり、香港の民主化を支持するデモの出発準備をしていました。
カナダ在住の香港人 Nicoleさん
「我々は一国二制度が約束した民主を求めているだけだ」
活動主催者 馮玉蘭さん
「我々はカナダ政府と国際社会に呼びかける。香港警察の暴力に反対するより強い共同声明を発表し、香港政府に世界の声に耳を傾け、独立調査を行い、逃亡犯条例改正案の完全撤回を呼びかけてほしい」
民主中国陣線主席 盛雪さん
「我々は香港人と一緒に立たなければならない。これは単なる道義上の問題ではなく、21世紀の人類の責任である。中国共産党の香港に対する鎮圧を必ず撃退しなければならない」
しかし、中国人留学生数百人が現場に現れ、中国国旗を振りながら、大声でスローガンを叫んでいます。こちらの中年男性はスピーカーとマイクを持って現場を取り仕切っているようです。
カナダの中国人留学生
「我々がここに立っているのは、愛国心を示すためだ」
中国本土では最近、「香港の逃亡犯条例改正案反対デモは独立分子の暴動であり、テロの兆しがある」などと、メディアが大々的に喧伝(けんでん)し、人々の民族感情を刺激し、香港人に対する憎しみを煽っています。
トロント在住 葉さん
「感情的になると、香港人の5つの要求が何なのかも見えない」
民主中国陣線主席 盛雪さん
「中国から来た留学生や移民は、カナダの自由と民主主義と人権、福祉を享受しながら、ここで暴政を讃え、中国共産党が香港に対し強固な手段で鎮圧するのを擁護している」
活動主催者の馮玉蘭(ひょう・ぎょくらん)さんは、中国人留学生の行為はカナダの価値観に反するもので、許されないものだと憤ります。
活動主催者 馮玉蘭さん
「親中共派団体は今日中国人留学生を動員してスローガンを叫び、我々に向かって大声で叫び、デモの出発を阻止している。彼らは許可をもらっていない。我々の表現の自由を脅かすためだ」
馮さんは、中国人の妨害にめげず、香港人と共に活動を続けていくと示しました。