香港12歳児童の恐怖体験 個室で大人10数人から尋問=中国の入国審査で

香港の「逃亡犯条例」改正反対運動が激化を続けていますが、中国当局は香港の抗議活動が本土に波及することを最も恐れています。最近、当局は香港からの渡航者が所持するスマートフォンの検査に乗り出しており、12歳の児童が個室に連れて行かれ、恐怖の体験をしています。

香港と中国深セン市の間に位置する出入国検査場「羅湖口岸」では、入国審査の際にスマートフォンの中身まで調べられていますが、子供でも免れませんでした。

香港油尖旺区議会余德宝議員によると、同区のある家族が広州に向かった。入国審査の際、香港の反送中デモに参加したかどうか聞かれた際、12歳の子供が参加したと正直に答えたところ、個室に連れて行かれました。

児童はのちに個室では10数人の男性警官に取り囲まれていたが、「声が大きく、怖かった」と両親に伝えました。スマホのロック解除を求められ、写真や通信アプリの中身を詳しく検査した挙句、デモ関連の全ての写真を削除するよう求められました。児童は30分後にようやく個室から解放されました。

余德宝議員によると、児童が個室から出て家族に最初に言った言葉は「怖くて本土にはもう二度と行かない」だったそうです。

いっぽう、6月から続いている香港の反送中デモには子供達も多く参加していますが、警察は子供だからといって手を緩めることはありません。25日のデモで、警察は12歳の男児を含む36人を拘束しましたが、不法に集結したことを理由にしています。

香港警察は26日、24日と25日のデモで、男女86人を逮捕し、うち二人が暴動罪で起訴されたと発表しました。215発の催涙弾を使用し、51人が負傷したとしています。

 
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