8月24日は韓国が中華民国と断交した日で、今年で27周年を迎えました。23日、韓国ソウルでは台湾を支持する市民が集会を行い、台湾との国交回復を呼びかけました。
8月23日、韓国の市民およそ100人が韓国と中華民国の国旗を掲げ、ソウルの駐韓国台北代表部の前にある広場に集まり、台湾との国交回復を呼びかけました。
韓国ネットメディアMedia Watch代表 辺熙宰 氏
「台湾とは根の所で深く繋がっている。その自由の根を守ってこそ、韓国も存続できるということを、韓国人は認識しなければならない」
主催者は「我々は台湾・韓国の国交樹立を支持する」と書かれた横断幕を掲げ、中華民国の国歌と台湾の宣伝ビデオを流しました。さらには「台湾韓国国交正常化宣言」を読み上げました。
韓国の放送局「文化放送」の元駐北京特派員で、現在は保守派YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」の部長を務める朴尚厚(ぱく・さんふ)氏は、中国語で韓国と台湾国交回復の重要性を語りました。
カロセロ研究所 朴商厚部長
「韓国は両国の関係を回復させるべきだ。今香港、日本、台湾では皆民主主義をもって共産主義に対抗している。韓国もその戦線に参加すべきだ」
香港では中国返還時に約束された高度な自治を守るために、6月から大規模抗議活動が続いていますが、いっぽうの韓国は外交面で危機に直面し、最近は文在寅(ムンジェイン)大統領を批判する集会やデモが行われています。ますます多くの韓国人が現政権に不信感を抱き、民主主義国家が力を合わせて対抗すべき相手は共産主義国家であると認識しています。
韓国ソウル市民 車成煥氏
「自由と民主主義を追求する国々、韓国、日本、台湾、このような国々がアジアを主導することで、自由民主主義が東アジアの流れになれる」
活動の主催者は声明文書を駐韓国台北代表部のポストに投函し、韓国外交部にも送付しました。