10月1日、中国では建国70周年を祝う盛大な軍事パレードが行われましたが、米国では複数の国会議員が中国共産党の国民に対する迫害について非難し、民主と自由のために戦っている香港市民への支持を表明しました。ウィルバー・ロス商務長官は、香港の情勢は来週予定されている米中貿易協議に影響を与える可能性があると示しました。
上院多数党院内総務のミッチ・マコーネル議員は10月1日声明を発表し、中華人民共和国70周年の記念日に、我々は立ち止まって、中国共産党支配下で幾千万人が命を失ったことについて認識しなければならないと述べました。
マコーネル議員は新疆の収容所は現代版のグラグであると批判しました。また、1日に香港で基本的な権利を求める香港人の抗議活動に対して暴力的鎮圧を行なったことについて、強く非難しました。
声明ではまた、「中国共産党の方法は十数億の中国人の悲劇である」「もしこれが自国民に対する中国共産党の接し方であるなら、中国の軍事と経済的影響が日に日に増している他の国に対してどのような接し方をするか想像できるはずだ」と述べています。
ペンシルベニア州のパット・トゥーミー上院議員も1日のツイートにおいて、中共が数十年間でもたらした人権侵害について批判し、「中国が共産党によって70年も支配された日は祝うべき日ではない。これは中国の人々がこの期間中に数々の恐ろしいことを経験したことを忘れないように教えてくれる日だ」と述べています。
声をあげたほとんどの議員が香港の暴力的鎮圧について言及しました。ユタ州の共和党のロムニー上院議員は、中国共産党の香港市民とウイグル人に対する鎮圧から、同盟国と共に中国共産党の脅威に対応する必要性が差し迫っていると示しました。
イリノイ州の民主党上院議員ディック・ダービン氏は、上院外交委員会が先週「香港人権・民主主義法案」を可決したことについて大変嬉しく思い、米国は香港の民主と平和を必ず支持しなければならないと示しました。
フロリダ州のマルコ・ルビオ議員はツイッターで高校生が警察の実弾発砲で重傷を負ったことに触れ、「香港当局が市民の基本的人権を踏みにじるのを米国と世界はしっかりみている」と声明を発表しました。
ロス商務長官は1日、フォックスニュースのインタビューを受けた際、香港の情勢は来週ワシントンで予定されている米中貿易協議に影響を与えるだろうと述べました。米政府は平和的な市民に対し暴力を使用したことを譴責したうえ、中国が「中英共同声明」を尊重し、早急に香港問題を平和的に解決するよう望むと示しました。
