香港では11月2日、市内の複数の場所で集会が行われたが、いずれも警察の暴力的な鎮圧に遭い、200人以上が逮捕されました。
日曜日も引き続き、7つの区で警察の暴力を非難する抗議活動が行われました。警官隊は集会が行われているショッピングモールに突入し、買い物客にも銃口を向けました。シティープラザでは北京語を話す男が刃物で市民を襲い、区議会議員の耳を噛みちぎりました。
3日、香港各地では警察の暴力乱用を非難する抗議集会が行われました。集会会場の周辺では全身武装した警官隊が通行人を止めて身分証明書や所持品検査を強行しました。
香港最大のショッピングモールの一つであるシティープラザ(太古城購物中心)にも100人近くの市民が集まりました。午後6時半頃、警官隊がモール内に突入し、若者2人を逮捕。不満を示す市民や買い物客に警官隊が銃口を向ける場面もありました。
警官隊がモールから離れて間も無く、午後7時30分頃、モールの外でグレーのTシャツ姿の男が市民と口論になり、市民を拳で殴った後、突然バックから刃物を取り出し、市民を切りつけ、少なくとも4人が負傷しました。目撃者によると、男は市民を切りつけた後、北京語で「台湾を取り戻す」と叫んだとのことです。
男を説得しようとした地元区議会議員の趙家賢(アンドリュー・チウ)さんが「なぜ人を斬りつけるのか」と聞いたところ、男は「人間ではなく、犬を殴った」と答え、次の瞬間趙(チウ)さんに飛びついて、趙(チウ)さんの左耳を噛みちぎりました。
男は現場の市民らによって一度制圧されましたが、再度市民に襲いかかりました。男は結局怒った市民らに殴られ、重傷を負いました。
この襲撃事件で少なくとも6人が負傷し、うち二人は重体になっています。趙(チウ)議員の状況も深刻で、深夜から噛みちぎられた耳の再接着手術が行われました。手術は順調に終わり、結果についてはまだ観察が必要とのことです。