11月18日、ニューヨーク大学法学部が開催した香港人権フォーラムの会場の外に、中国からの留学生が集まって騒ぎたてたため警察が介入する騒ぎとなりました。
会場の外です。私の後ろにいるのは香港市民を支持する学生で、その向かいにいるのは親中共派学生の陣営です。双方は大声でスローガンを掲げ、ニューヨーク市警と学校側の警備員が介入し、制御する場面も見られます。
香港からの学生による支持団体(HKSAG)とニューヨーク大学の一部の学生は英語と中国語で「香港頑張れ」「歴史が学生に無実を下す」などと書かれたプラカードなどを掲げ、「光復香港、時代革命」といったスローガンを叫んでいます。
香港からの学生による支持団体(HKSAG)のアレクサンドラさん
「米国は人々の言論の自由を保障しているが、中共の統治下にある中国人には言論の自由はない。我々は米国から声を挙げ、もっと多くの人に香港を支持してもらう必要がある」
彼らが「平反六四(天安門事件の見直しと当事者の名誉回復)」を叫んだとき、その向かいにいた中国人学生の顔色が変わり、大声で怒鳴り出す学生も見られました。
香港人学生の挙げる声を耳にした中国人学生も「暴力によるデモの停止」を叫び始めました。これについて「ニューヨークの香港支持組織NY4HK(ニューヨーク フォー 香港)」主催者の楊錦霞(よう・きんか)氏は、中国人留学生は国を出て留学したのだから「真実のニュース」を知るべきだと考えています。
ニューヨークの香港支持組織NY4HK主催者の楊錦霞さん
「彼らは中国から勉強するために出てきただろうが、中国の状況を何も理解していない。彼らは写真やフェイクニュースだけを見て、平和的なデモを行う香港人たちが受けている抑圧や我々の真の要求に目を向けてはいない」
台湾人学生も香港支援に駆け付け、中国が台湾に伸ばす「一国二制度」の魔の手に対する断固とした反対を表明しました。
ニューヨーク大学の学生、ナオミ・リーさん
「台湾の未来は『一国二制度』だと考える人もいるかもしれない。だが多くの台湾人がそれは受け入れられないし、そうなってはならないと考えている。これが事実となってはならない。なぜなら私たちは、中国が香港と交わした約束が実現不可能だということを見てしまったからだ」
活動の主催者は、12月8日の国際人権デーにニューヨークでさらに大規模な香港支持集会を開くことを発表しています。